不倫といえば「関係が泥沼化」「終わりが見えずにずるずる」というイメージがありますが、本当のところどうなのでしょうか?案外遊びと割り切って、すぐに解消してしまうのかもしれません。
やはり不倫もそれなりに気力も体力も使うものなので、長く続けるのは大変という面もあるでしょう。今回は不倫の継続日数で、関係の度合いを考えてみました。
不倫カップルの平均継続日数は
不倫の平均的な継続日数を、あるアンケート調査から以下にご紹介いたします。
1か月だけは12%、1か月~半年は27%、半年~1年は18%、1~2年は16%、2~3年は9%、3~4年は5%、4年以上は10%。
この結果から読み取れるのは、不倫の継続日数は、1か月から半年が最も多いということですね。1年以上、不倫関係が続くのは珍しいパターンのようです。ここに10人不倫をしている人いたとしたら、4年後にはひとりしか、不倫関係を継続している人はいないという計算ですね。
期間が短い不倫の特徴
初から不倫をしようと思っている方は少ないと思います。なにかのきっかけで一線を越えてしまったという方がほとんどではないでしょうか。その一瞬の情事に火がついたのが不倫という恋愛関係です。
ですから比較的短い不倫関係は肉体的な快楽、癒し、寂しさを埋めるという面が強いようです。日頃のうっぷんや、傷付いた心を癒してもらうための恋なのでしょう。簡単に言ってしまえば、遊びの恋も短期間の不倫に入るのではないでしょうか。しかしそういった情熱はすぐに冷めてしまうものです。端的に、性欲が満たされれば、それで済んでしまうのです。
確かに違うパートナーとの関係というのは最初はとても魅力的に見えます。しかし、いざ不倫関係になると、思っていたよりも障害が多く、また嘘も多くなっていくことにストレスを感じるということなのでしょう。そのストレスを越えてまで不倫をするのはかなりの気力と体力を要します。ですから、上記の調査の結果のように、早いうちに関係を終わらせてしまう、という方が圧倒的に多いということなのだと思います。
期間が長い不倫の特徴
期間が比較的長い不倫関係。これはかなり本気なのだろうと思う方が多いと思い込まれますが、これが違うようなのです。
一般的に不倫関係が長くなると本気度も低くなる、という結果のようです。不倫関係は、普通の恋愛と同じで、最初はお互いの良い面しか見えていません。ですが、関係が長くなってくるにつれて、お互いの価値観を知っていくことになり、気に入らない面も出てくるものです。
不倫関係の期間が短いのは、この価値観が合わない、という問題を超えることができないからなのです。もちろん人は皆違うのですから、価値観が最初から合うはずはありません。独身の関係であれば、将来を見据えて違う価値観を共有していこうという気持ちで乗り切りますが、すでに家庭を持っているのであれば、そこまでしなくてもいいか、ということになります。ということは、長く続いている不倫というのは、気持ちの中にかなりの不純物が入っている可能性があります。結婚は妥協といわれたりもするものですが、長く続く不倫は、もしかしたらそれ以上に嘘の多い関係なのかもしれません。
本気な相手ほど長く続かない
不倫ではお互いに、将来社会に対する責任がない(結婚はない)ということから、相手には純粋な恋愛感情を求めるという側面があります。ですから、ちょっとした相手の嘘のようなものに敏感になり、気に入らなければ別れてしまうこともあるようです。
不倫という許されない恋だからこそ、現実ではあり得ないと思っていたような本気の恋を求めるのです。しかし、そうした純粋な恋を続けるというのはあまりにも障害が多いというのも事実。いつしか、相手の中に欺瞞を感じ、距離をとっていくというのが不倫のほとんどでしょう。
しかし、その不倫を本気の恋にしてしまうということもあります。現在の伴侶と別れ、不倫相手と結ばれるのです。この場合、その判断までにそう時間はかからないでしょう。離婚というかなり労力をかけてでも不倫相手と結婚したいと思うのですから、かなりの情熱が必要となり、瞬発力のようなもので判断を下す側面から、そこまでの期間は短いと言えます。
いずれにしても、本気の不倫ほど関係は短いということのようです。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。