特にこれといった目的を持たない遊び目当ての不倫をしている人もいるかもしれませんが、多くの場合、不倫をしている人は不倫相手との再婚を望んでいることでしょう。しかしながら不倫を経て結婚をし、幸せになれるカップルは決して多くはありません。
離婚弁護士会社のデータでは、不倫を経て結婚した夫婦のうち8割は再び夫婦関係が破綻し、夫婦のどちらかが再び不倫に走ってしまったという結果が表れています。この割合は不倫を経ない通常の結婚と比べても大きな違いがあり、現在も不倫をし不倫相手との再婚を望んでいる人にとっては見逃せない事実といえるでしょう。
しかしながら、逆にいえば不倫を経て結婚をしても2割のカップルは幸せな家庭を築いており、そのような家庭の特徴を参考にすれば自身も同じように幸せな家庭を築くことができるでしょう。ここでは、不倫を経て結婚をし、幸せになれたカップルと幸せになれなかったカップルの特徴について解説していきたいと思います。
不倫相手と結婚して本当に幸せになれるの?
不倫を経て結婚をし、幸せになれる夫婦
多くの場合、不倫を経て結婚をし、幸せになれる夫婦のうち男性のほうには、不倫を始める前の段階から以前の家庭での夫婦関係が不倫以外の理由で破綻していたという特徴があります。もともと不倫以外の理由から以前の家庭での夫婦関係が破綻していた場合、その男性は家庭での居場所がないがために不倫に走ってしまったことが考えられ、特別な心のつながりや安らぎを与えてくれる対象として不倫相手を見ているといえます。
このような男性は、自ら進んで不倫に走っているのではなく、やむを得ず不倫に走っているという面もあることから、結婚後も自分勝手な都合から不倫に走る可能性は低いといえるでしょう。
また、不倫を経て結婚をし、幸せになれる夫婦の間には、結婚前の交際時からお互いに特別な縁を感じていたということも多いようです。そのため、結婚後に幸せになれるのか不安に感じているのであれば、正直に不倫相手に対し自分のことをどう思っているのか聞いてみるのもよいでしょう。
十分な時間を空けることも大切
一方で不倫関係にあるカップルはお互いに気持ちが昂った状態にあるため、物事を冷静に判断することができず、離婚を経てお互いが独身になったとたんに、そのときの勢いで再婚をしてしまうということも少なくありません。
しかしながら、不倫関係にある状態と、お互いが独身である状態では相手の見方もまったく異なることが少なくありません。特に離婚を経てお互いが独身の状態になると気持ちに大きな余裕ができるようになり、その時になって見える相手の姿こそが本当のその人の姿であるということもできます。
そのため、不倫を経て結婚をし、幸せになるためには2年間程度の期間をあけ、一度冷静になるのも必要な条件のひとつといえるでしょう。再婚までの期間を十分にとることは自分たちにとって有益であるだけでなく、周りからの見られ方も大きく変わるため、後ろめたさを感じることなく再婚ができるという意味でも重要な期間となります。
不倫を経て結婚をし、幸せになれない夫婦
不倫を経て結婚をし、幸せになれなかった夫婦の特徴としては、以前の家庭での夫婦関係に大きな破綻がなかったという点があげられます。意外に思われるかもしれませんが、夫婦関係が破綻していないにもかかわらず不倫をし、離婚をする人は、飽き性であることが多く、結婚をしてから数年間は夫婦関係を第一に考えられるものの、数年が経過すると相手に飽きてしまい、良好な夫婦関係を維持することも放棄するようになります。そのため、たとえ再婚をしたとしても幸せを実感できるのは最初の数年だけと考えたほうがよいかもしれません。
また、夫婦関係が破綻していないにもかかわらず不倫ができる人は、典型的な不倫体質者であり、不倫を隠すことにも長けているがためにパートナーが不倫に気づかず、夫婦関係が破綻していなかったことも考えられます。そのため、再婚をしても注意をしていないと再び不倫をされてしまう可能性があり、心の底から幸せを実感できることはないでしょう。
相手に不倫をやめられない人間の特徴がないか見極める
口では絶対に2度と不倫をしないといっていても、不倫をやめられない根っからの不倫体質者は必ず存在します。特にお互いが不倫関係にあるのであれば、そのようなタイプの人にめぐり合ってしまう確率は極めて高いといわざるを得ないでしょう。不倫を経て結婚をし、幸せになれない夫婦には、どちらかがこのような根っからの不倫体質者であることが多く、再婚を決断する前には、相手がそのようなタイプの人間でないかをしっかりと見極めなければなりません。
そのためには、出会ったころの言動と現在の言動を比較し、自身への気持ちに変わりがないことを確認することも重要です。不倫体質者は飽きやすい反面、常に相手に対してドキドキしていたいという願望も持っているため、何度も不倫を繰り返してしまうのです。そのため、そのようなタイプの人間と再婚をしても幸せな家庭を築ける可能性は極めて低いと考えたほうがよいでしょう。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。