
「一年は彼のことを待ってみようと心に決めました。」
不倫をされている方から、このようなご相談を受けることはよくあります。
男性からこのように言われる場合もあるようですが、大半は独身女性側からの提案です。
なぜ女性から「1年」という期限を切ることが多いのか?
答えは、簡単。
独身女性は結婚を焦っているから。
子供が欲しいと思っている女性ならなおさらです。
既婚男性は、わざわざ自分で離婚の期限を切ったりしません。
もっとも、不倫相手に離婚を迫られて結論を出すのを1年伸ばして欲しいという場合もあります。
しかし、それは1年で離婚するという意味ではありません。
1年間待つことにした女性は、明るい未来が待っているでしょうか?
残念ながら、待つだけでは何も前に進みません。
既婚男性に対し、1年という期限をきり、待つことにした独身女性は、何をすれば良いのかを今回はお伝えします。
あなたは待ってはいけない
不倫関係は、何もしなければ状況は変わりません。
1年間の間に、相手が離婚しあなたと再婚することを決意するのは理想かもしれませんが、それはとても難しい問題です。
既婚男性にとって、あなたと家族は同列に語れるものではないのです。
あなたに対する気持ちは「恋愛感情」で、家族には「情」を持っています。
この二つは性質が違うため、簡単に比べられません。
例えば、フランス料理のフルコースと懐石料理を比べるようなもの。
デザートはフランス料理に軍配が上がりますが、懐石料理の方がヘルシーですよね。
それと同じで、男性にとってはどちらか一方を選べと言われても難しいのです。
男性の本心は、「離婚は絶対できないけど、不倫相手とも別れたくない。」というもの。
「奥さんのことはとても大切だし、子供も可愛いから離婚なんてありえないよ。でも、君と遊ぶのも楽しいんだよね。」などとストレートに言われる人も多いようです。
まさに不倫相手は“都合のいい人”。
こんな状況を不倫している女性は耐えられるでしょうか?
答えはいつもプロローグに眠っている

ミステリーが好きな人ならお分かりでしょうが、ミステリー本では書き出しがとても重要です。
2時間ドラマでも最初に出てきた人物や描写が物語の伏線になっていますよね。
不倫も同じなのです。
『不倫は本来必要がないもの』
不倫をしている方からすると、「え?」と思われるかもしれませんが、それが事実です。
結婚して妻子がいるのに、女性と付き合う意味ってあるのでしょうか?
しかも、もしバレたら離婚されて養育費を請求され、慰謝料も取られるというリスクがあるのです。
それなのに、彼はあなたと付き合った。
そこにヒントがあります。
彼には、奥さんでは満足できなかった何かがあるはずです。
既婚男性が満たされない「何か」

既婚男性が結婚生活で満たされないものは、様々なものがあるでしょう。
例えば、癒し、または仕事の話ができる相手などです。
奥さんでは物足りなかったことが、あなたと一緒にいることで満たされたので、付き合いが始まったのです。
しかし、既婚男性は不倫を始めてしばらく経つと「満たされたと思ったのは幻想だったのでは?」という疑問を持ち始めます。
出会った頃に戻って「相手が求めてるのは何か?」を探るのが一番です。
愛が情に変わる瞬間

彼が満たされないものについては、思いつくままに書き出してみましょう。
そして、それが彼の心を動かすものかどうか、一つずつ試してみる必要があります。
付き合う前に、奥さんの愚痴を言っていたとしたらそこにヒントがあります。
「うちの妻は、鬼嫁なんだよ。すぐに怒るから怖いんだよ」。
彼は安らぎを求めてあなたと付き合い始めたのかもしれません。
そこで、あなたがすることは「彼に安らぎを与えること」です。
自室を彼がくつろげる空間にして、優しい言葉をかけてみる。
彼が疲れているなと感じたらマッサージする。お味噌汁を作るなら、彼の地元で使われている味噌を使う。
いろいろなことを試してみて、彼の反応を見てみましょう。
反応があったら、彼が安らげる場所をあなたが提供し続ければ良いのです。
逆に、反応がなければ他のことを試してみましょう。
その結果、恋愛感情が「情」に変わります。
彼の気持ちが情に変わった時に初めて、あなたと奥さんのどちらが自分の妻にふさわしいのかを真剣に考え始めるでしょう。
1年間、相手の心の変化を待つのは精神的にも辛いものです。
ただ待ち続けることはせず、自分から相手があなたを選ぶような方向に促し、動き続けることがまさにすべきことと言えそうです。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。