「他の男と不倫なんて…うそだろ」
「なんで…なにが不満で浮気なんてしたんだ」
結婚して連れ添った妻が別の男性と不倫したなんて事実はどうやっても飲み込めません。
しかし、不倫が事実であるなら必ずなにかしらの判断をくだして行動し、道を切り開くしかないのです。
なぜなら奥さんの不倫がバレたとしても、離婚するかしないか、慰謝料や相手との関係をどうするかの判断は夫である男性が大部分を握っているからです。
そこで、妻の不倫に気づいてしてしまった時の対処法から、「最近嫁の行動がなんかあやしい」という時に動ける選択肢についてくわしくご説明します。
まさかの「妻の不倫」に気づいてしまった時の夫の対処法
あなたが妻の不倫に気づいてしまった場合の選択肢は2つ。
「離婚する」か「離婚しない」かのどちらかです。
それぞれ状況別にまとめてご説明していきます。
「妻の不倫」に気づいて“離婚したい”パターン
1.法的に有効な不倫の証拠をあつめる
「こんな嫁とは離婚する」
「慰謝料請求しないと気が済まない」
と思っても、いきなりあらいざらい奥さんに話すのはNGです。
夫であるあなたが見た限りでは妻の不倫が確実であっても、法的に証明できる証拠がなければ思いえがく形の離婚は成立させられません。
やり直しがきかないため絶対に失敗できませんし、ヘタに奥さんに感づかれると証拠を消される可能性もあります。
相手が勝手に浮気したのに、証拠不十分で不倫とは認めてもらえず、しまいには夫側に慰謝料請求なんてされたたまりません。
完璧に証拠をあつめるなら、不倫調査専門のプロに依頼することを一番に考えてください。
長時間のむずかしい尾行であっても確実に証拠を集めてくれますし、旦那が直接探らないことで奥さんも油断します。
2.「離婚協議書」を作成する
「離婚協議書」とは、離婚に関する決定事項を記載する書類。
契約書のような形で決めたことを書類に残せるため、離婚前後や離婚後に元奥さんといざこざが起きる事態を防止できます。
ただし、
・不倫による離婚で記載できる次項
・記載する内容の言い回し
・正式な書類にするための書き方
・抜け漏れがないかどうかのチェック
・全部を自分でやるには時間がかかりすぎる
など、素人には難しいことが多く、漏れがあると後々あなたが不利益をこうむるかもしれません。
離婚問題や夫婦トラブルに強い弁護士さんに依頼しましょう。
3.不倫相手の男性にも慰謝料を請求する
法的に有効な証拠をあつめることができれば、妻と不倫していた相手の男性に慰謝料を請求することも可能です。
ただし、“不倫相手の女性(あなたの奥さん)が既婚者であると知っていた”事実をつかまなければなりません。
奥さんが不倫相手に「わたし独身なんです」と言っていればやっかいですし、請求できるかどうかのラインはなかなか難しいものです。
お金も関わってきますし、ここでもヘタに動いて失敗しないように、弁護士さんや探偵事務所などに相談しましょう。
「妻の不倫」に気づいても“離婚しない”パターン
1.妻と不倫相手を別れさせる
「一回の不倫くらいで妻とは離婚したくない」
「関係を修復して元の夫婦に戻りたい」
といった場合は、なによりも不倫相手と別れさせることを第一に考えてください。
そのために、
1. 妻の不倫の決定的かつ法的証拠を入手する(場合によっては不倫相手に慰謝料を請求する)
2. 家庭裁判所で「夫婦関係円満調停」を行う
3. 不倫の原因を突き止め、夫としての意識改革に取り組む
この3ステップが必要です。
法的証拠の入手や夫婦関係円満調停に関しては、弁護士などの専門家といっしょに進めないと失敗します。
思いどおりの展開にするためにも、最初からプロに相談すると安心です。
その上で、少しずつ夫婦関係が良好になるよう日々奥さんと向き合いましょう。
2.「離婚しない」が確定であればすぐに妻を問い詰める
「経済的にも精神的にもあなたなしでは生きていけない」
「妻の性格や性癖からして、結局ただの遊びなのは間違いない」
このように“妻が確実に離婚したがらない”ことが確定している状況であれば、いきなり問い詰める方法も考えられます。
不倫相手と別れさせるのが遅くなるほど、気持ちに変化が生じる可能性もありますから状況次第では有効な方法のひとつ。
ただし、法的に有効な証拠を手に入れない状態でいきなり話し合いに入るため、手のひらを返されたら厳しい状況になるかもしれません。
今までの夫婦関係や性格から導き出される確証がなければ、少々リスキーな方法になる点には要注意です。
3.夫婦関係の修復は“夫と妻の共同作業”と認識する
不倫相手と別れさせ、離婚しなかったとしても、あなたが「嫁の不倫は一生許さない」というスタンスだと関係はぎくしゃくしてしまいます。
なかにはお互い歩み寄れないまま結局離婚してしまうケースも。
“離婚せずに元の夫婦に戻る”ことをあなた自身が望んで決断したのであれば、すこしずつでも相手の気持ちや不倫に走った原因を理解し、寄り添う必要があります。
奥さんの不倫を引きずらずに夫婦のみぞを埋めるには、「奥さんとあなたが一緒にがんばる」ことが必要なのです。
妻が不倫してるかどうかまだわからない時の行動チェックポイント
「最近どうも嫁の様子がおかしい」「もしかして不倫でもしてるんじゃないか」
不安な気持ちに押しつぶされる前に、すこし冷静になって不倫する女性の行動をチェックしておきましょう。
1.スマホをいじったり気にする回数が増えた
不倫をするには相手と連絡を取らなければなりません。
最初から手のこんだやり方で連絡をとる女性は少数派で、実際にはLINEやメールでやり取りすることがほとんど。
必然的に不倫相手に返信したり、「連絡来ないかな」とスマホをいじる回数が増えます。
2.妻に電話しても不在で連絡がつきにくい
呼び出しだけして電話にでないことが増えたり、「ただいま電波の届かない状況にあるか、電源が入っていないためかかりません」のアナウンスが流れたり。
友だちとゴハンに行くだけや、会社の飲み会なら電源を切る必要もありませんよね。
まさに行為の最中かもしれないわけです。
時間帯や曜日もふくめ、定期的にこうした状況になる場合は要注意です。
3.お化粧やファッションに急に気をつかいだした
男性よりはるかに「キレイでいたい」「可愛く見られたい」という気持ちが強いのが女性です。
結婚してから外見へのこだわりは落ち着いたかな…と思っていたところで、急にお化粧やファッションに変化があったらキケンなサイン。
不倫がバレることより“自分をよく見せたい”気持ちが勝ってしまった不倫女性の典型的な特徴です。
4.夫の予定を把握したがる
ちょっと前までは仕事で何時になろうと、飲み会でつい帰りが遅くなっても、とりたててツッコまれることもなかったのに、「最近よく予定を聞かれるな」と思ったらご用心。
不倫中の女性は相手と会うことに必死ですから、なんとかして旦那の予定を聞き出してすこしでも長く一緒にいたいわけです。
しょっちゅう予定を聞いてきたり、「何時ころ終わるの?」など時間まで気にするときは不倫かもしれません。
それとは逆に、以前まで細かく仕事の予定や終わる時間を聞かれていたのに、最近はめっきり聞かれないという無関心なケースも注意です。
夫になんの感情も抱かなくなっているため、いつ浮気心に火がついてもおかしくありません。
5.不自然な習いごとやママ会を理由に外出が増えた
趣味のなかった奥さんが急に習いごとをはじめるなんて不自然ですよね。
また、そんなに頻繁になかったママ会の回数が増える場合もあやしいですね。
目的は「外出する口実」を作るためかもしれません。
以前と違う予定の組み方が増えてきたら注意してみましょう。
6.セックスやスキンシップが変化した
女性は基本的に愛情を抱いた男性としかセックスをしたいとは思いません。
夫にがっかりしたあげく不倫をしているなら、旦那とのセックスに乗り気にはなれないはず。
たとえ性行為をしても、部屋をものすごく暗くして顔を見ない、やたらと早く終わらせるようにするなどは変化のあらわれです。
また、日常的にキスやハグしていたのに急にスキンシップがなくなったときもサインのひとつ。
あきらかにセックスのときの対応が変わったり、コミュニケーションを拒否されるようなら疑いの余地ありです。
7.上機嫌に見えるのに話しかけると冷たい
妻の表情があかるいから機嫌がいいのかと思って話しかけたら「なに?」と冷たく返されるなどは典型的。
不倫相手のことを思い出してニヤニヤしたり、夫なんてどうでもいいと思っていただけかもしれません。
冷たくされる理由がない場合は、サインのひとつとしても考えられます。
8.料理や家事が適当になってきた
・先月まではちゃんと手作りの料理が並んでいたのに、最近はなにか理由をつけてはスーパーの食材やできあいのものばかり。
・洗濯物が乾けばキレイにたたんでしまっていたのに、ずっと干しっぱなし。
・こまめに掃除するタイプだったのに、週に一回も掃除機をかけなくなった。
など、既婚女性のメンタルバロメーターでもある「料理・家事」が適当になってきたら、旦那さんから気持ちが離れている可能性があります。
あなたの妻が不倫・浮気に走ってしまった原因とは?
とくに離婚しない選択肢を選んだ男性は、“自分の妻がなんで不倫したのか?”を知っておくことが大切です。
今後の夫婦関係改善や、あらたな浮気心防止のためにもおさえておきましょう。
1.夫にかまってもらえない・「女」として扱われたい
女性は結婚しようと何歳になろうと、“女性として大事に扱ってもらいたい生き物”なのです。
本心から理解できなくても、「そういうものなんだ」と知っておくだけで夫婦関係の改善には役立ちますよ。
いくら夫婦といっても、旦那さんからの返事も態度もそっけない毎日では、奥さんの“愛されたい欲”はたまる一方。
そんな気持ちの変化から不倫・浮気に走る女性はすくなくありません。
2.夫婦のセックスレスが続くと奥さんにも性欲がたまる
奥さんに不倫されてしまう男性が理解できていないのが「女性の性欲」。
人間ですから女性にも性欲はありますし、女性は30代以降から性欲が強くなるケースもめずらしくはありません。
現に奥さんが不倫したことがなによりの証明です。
一方男性は、性欲や女性にたいして新鮮味を求めますし、30代から40代と年齢を重ねるほど性欲が減少する人もいます。
「これからは他の誰ともセックスはしない。二人で最期まで一緒にいる」
自分たちでそう決めた結婚ですから、女性にも性欲はあるものと認識しておきましょう。
3.子育てのストレスに限界を感じた
人生のなかでも子育てほど大変でコントロールできないことはないかもしれません。
毎日寝ても覚めても子供の世話をして、自分の時間なんて少しもない。
寝ているときすら夜泣きで起こされ、外に出ればキケンがいっぱいで、大人から「子供うるさいよ、静かにさせて!」と文句を言われないかびくびく。
静かになったと思ったら高熱で病院に走る…
こんな状況で旦那さんが家事もしない、ねぎらってもくれない、理由をつけては飲み行って帰りが遅い。
いわゆるワンオペ育児のストレスは想像を絶します。
妻としての大変さをやさしく理解してくれる異性に気持ち惹かれてしまうのも無理はありません。
たまったままの育児ストレスは、子供が幼稚園や小学校に入学してから爆発することもあります。
4.仕事のストレスやがんばりを誰にも話せない
現代の日本では「夫婦共働き」は当たり前になりつつあります。
結婚して働きながら家のことをやっていれば、誰にでも大なり小なりストレスはたまるもの。
正社員だろうとパート・アルバイトだろうと関係ありません。
・職場ですごくイヤなことがあったり
・苦手な先輩とのやり取りに限界を感じたり
・仕事ですごくほめられたり
ツラいことからうれしいことまで、働く人なら誰かに話を聞いてもらいたくなります。
夫婦間で解消できない仕事のストレスが不倫の原因になることも知っておきましょう。
5.不倫相手が旦那さんより魅力的な男性だった
男性にとっては怒りを覚えるほど悔しい話ですが、女子力が高くセンスの良い女性ほど当てはまるパターンです。
女性はいくつになっても恋愛が大好きですし、異性にドキドキすることだってあります。
もしも結婚した夫がどんどん太っていって、髪もファッションもだらしない、なんてことになれば幻滅されるのも無理はありません。
美人でカワイイ奥さんほどキラキラした異性に惹かれてしまいます。
長い結婚生活だからこそ、お互いに外見の魅力を保とうとする努力もまた不倫防止につながるひとつの考え方です。
“不倫・浮気の原因は夫側にもある”という認識が夫婦愛をはぐくむ
不倫がいけない行為であることには疑いようがありません。
しかし、“いけないことだから”といって全部の気持ちをスッキリ整理していい子でいられるほど単純にいかないのも人間。
妻の不倫は事実であり、いま現在は反省している。
そんな状況なら「どうして不倫したくなったのか?」「本当の原因はなんだったのか」を考えることは有益です。
夫と妻の二人で夫婦です。
離婚せずにやり直すなら相手の悪さばかりをせめず、二度と不倫が起きないように前向きに考える方がはるかに有益です。
そのとき、男として冷静に“自分にも原因があったのかもしれないな…”と考えることは、夫婦の幸せを引き寄せるきっかけになるかもしれませんよ。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。