
不倫は社会的には罪深いもの。著名人の不倫が報道されると、大抵はひどいバッシングの末、失職してしまうこともしばしば。しかし、不倫は決して珍しいことではありません。また、いつの時代でも不倫はあり、取り締まったとしてもなくならないのが現実です。
なぜ、不倫はこうも多くの人が経験し、そして決してなくならないのでしょうか。それは秘密を保持し合う不倫という形に魅力があるから。そして、不倫は罪悪感や背徳感から、深みにはまっていく人も少なくないようです。
こんな女性は注意!深みにはまる不倫

同性から見ても美人で、男性からも好かれ、すぐに彼氏ができるわりにあまり長続きせず、別れてしまう女性が周りにいませんか。性格に問題があってフラれている場合もありますが、実は恋愛に刺激を求めるという女性によくあるパターンです。
恋愛は刺激的でなければならないと考える女性の多くが、結婚が恋愛の延長にあり、結婚後も恋人時代のままの関係でいられると夢見ています。そのような女性こそ、実は不倫にハマりやすいのです。
なぜなら、不倫はそんな女性が持つ望みを叶える要素が揃っているから。
不倫の醍醐味といえばスリルです。許されない恋、知っている人に見られてはいけない恋……。禁じられた恋を続けることのスリル、その感情を恋愛特有のドキドキや感情の高まりと錯覚することも多いようです。
つまり、会っている時に常にドキドキしているから、長く不倫関係を続けていても、恋愛感情がなくならないと勘違いしてしまうのです。恋愛に刺激を求めるタイプの女性は、そのようにして不倫の深みにはまるのです。
罪悪感の背後に見え隠れする、優越感という媚薬

不倫につきものの感情といったら、罪悪感です。自分に家族がいる場合は、自分の家族に対する罪悪感。相手に家族がいる場合は、相手の家族に対する罪悪感。ただ、自分の家族に対する罪悪感は、純粋に相手に申し訳ないと感じる場合が多いですが、相手の家族に対する罪悪感の場合、実は優越感も混ざっています。
例えば、既婚男性が「妻とのセックスレス」が理由で不倫をするパターンだと、妻という社会的にも認められた関係にいる女性との間では行われない行為を、自分と相手だけがしているという優越感が得られます。セックスの興奮剤ともなり、より燃え上がることにもなるでしょう。
また「妻は子ども中心で俺のことなんか…」という想いで不倫する既婚男性が相手だと、妻が知らない彼を、自分だけが知っているという優越感が得られます。相手の家族に悪いと思いつつ「私だけが彼を見ている」と思えるのです。
この優越感じみた罪悪感は、クセになります。そして、同じく不倫の深みにはまってしまうのです。
満たされないから不倫?満たされている不倫が危ない

不倫は満たされていない女性の心を潤すためにあるかのように思われるかもしれません。満たされるまで、密やかでも相手の男性と愛を育むことができるので、充足感を感じていられるのです。
では、すべてを満たされてしまった女性はどうなってしまうのでしょう?世間的にも後ろめたくない恋を求めて、不倫をやめるのかといえば、実はそういうわけではない模様。不倫で満たされていないうちには、不倫だからと割り切ることができています。ここで、女性は本気になってしまう可能性があるのです。
不倫では終われない。相手の男性が離婚して、自分と結婚しなければ気が済まない。そんな思いにとらわれ始めたら最後、自分のすべてを投げうってまで、執拗に男性へ迫るようになるのです。不倫だと割り切っていた男性の場合は、その途端に女性の存在を疎ましく思うこともあるでしょう。
二人だけの間で関係に収拾がつかなくなれば、相手の家族まで巻き込み、これまでにない泥沼劇を演じることになりかねません。最後には不倫相手の男性どころか、社会的な地位・名誉も失うことになるのかもしれないのです。
刹那な恋は、ヒロイン願望を叶える
多くの女性には、ヒロイン願望があると言われています。それも悲劇のヒロイン願望です。不倫は、そんな彼女たちの願望を叶えてくれる恋愛の形ともいえるでしょう。
不倫という恋愛における、2人の状況について考えてみましょう。まずは、通常の恋人同士のように、どちらかが会いたい時に会うことができません。たとえば、女性側が独身だった場合、どうしても会いたい時に会えないさみしさに耐えなければいけないのです。既婚男性は家族のための時間が優先されると理解していても、自分と会っていない時は家族と楽しく笑っていると想像すると、嫉妬で気が狂いそうになる時もあるかも知れません。そうしていくうちに会いたい気持ちは募って、精神的に不安定になりやすくなります。そして、会った時には天にも昇るくらいの喜びを感じ、2人の時間は刹那的に燃え上がります。大恋愛をしているような気分になるのです。
会えたとしても別れたそばから、次はいつ会えるのだろうと不安が襲うように。女性は、恋しい相手となかなか会えない自分が、悲劇のヒロインになったような感覚に陥ります。気持ちのアップダウンも激しく、こんなに自分の感情を大きく動かす恋愛だからこそ、と自ら深みにはまっていくのです。
誰にも起こり得ることだから、知っておくべき
不倫は、許されない恋だからこそ、深みにはまってしまう人が後を絶ちません。その要因は、本当に様々ですが、ただひとついえるのは、誰にでも起こり得るということ。
もし、そんな恋に落ちてしまった時「いつかは終わるのが不倫だから」と言い聞かせたはずが、深みにはまってしまうこともあるということを胸に留めておくのも悪くはないと思います。
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ECRII編集部 荻野
年齢非公表の男性編集者。かつては小説家志望で、恋愛小説をもって、とある文学賞へ応募した過去あり。エビデンスに基づいた恋愛心理の分析や統計的にみた恋愛パターンなど、形のない恋愛だからこそ、もっと科学的、学術的に恋愛を掘り下げてみたいと密かに思案中。その一方で、著名人の恋愛報道や不倫スキャンダルなど、刹那的な恋愛時事ニュースも大好物という一面も。