日常にこそ理由がある。道ならぬ恋に落ちる人の共通背景とは?

2018.3.13

男性が拳を握りしめて考え事をしている許されぬ恋だとわかっていても惹かれてしまう…
不倫の恋をしている時、誰もが心の中にこんな想いを抱えているのではないでしょうか?
人がこうした恋に落ちてしまう背景には、どうやら同じような背景があるようです。完全に満たされた状況にある人は、恋に落ちる隙がないもの。
今回はそうした共通背景を学ぶことで、自分の気持ちを見つめなおしたり、相手の彼が今何を求めているのかを考えるきっかけをつくります。

家に居場所が感じられない

ひとつめは「家に自分の居場所がない」ことです。
このパターンは男性が既婚者で女性が独身の場合が多いのではないかと思います。仕事が忙しくて帰宅時間も遅く、休日も仕事をしていたりしているうちに家族とコミュニケーションを取る時間がなかなか取れずいて、気が付けば家に自分の居場所がなくなってしまったというもの。

元来は、仕事での疲れを癒して英気を養う場所である家に、自分の居場所がなく、仕事から帰ったとしてもただ寝るだけのための場所になってしまい、妻とは違う女性に心の癒しや安らぎを求めるようになるのです。
または妻が妊娠・出産を経て子育てに忙しく、自分にかまってもらえない時に、子育てに喜びを見出し、積極的に参加する男性ではない限り、そのことに不満に感じる男性は意外と多くもの。外で愛情を求めるようになると言います。

不倫をするほとんどの既婚男性は不倫相手に「妻とは上手くいっていない」「家庭に居場所がない」というのが定番ですが、実際にそれが本音である場合も。
寂しさから誰かにかまって欲しい…そんな気持ちから不倫の恋のきっかけになるんですね。

妻や夫との関係に飽きた

新婚のうちは何もかもが新鮮で、恋人時代のように帰宅時間を気にすることなく一緒にいられることに喜びを感じます。しかし、一緒に生活していくうちに新鮮さは失われて行くのが常。既婚男性の場合は妻が家事や子育てに忙しくなり、身なりを気にしなくなったりして女性としての魅力を感じなくなったりすると、違う女性に心を奪われたりします。

また、不倫している男性の多くは妻とセックスレスになっているケースが多いと言われます。何かのきっかけで夫婦の営みが段々となくなり、性的欲求を外で発散するようになるようです。

既婚女性の場合も同じく、夫と一緒に生活していくうちに、女性として見てもらえない不満や寂しさから違う男性に恋をするケースや、出産後にご主人とのセックスを拒み、寝室も別にしているけれど、不倫相手とは普通にセックスが出来るという人もいます。

女性は性的欲求を満たすという点だけでなく、心の中の寂しさを埋めるために不倫の恋をするようです。やはりセックスは、夫婦にとって大切なコミュニケーションなのですね。

仕事でミスをして頭を抱える男性

仕事のストレスを発散したい

男女関わらず結婚していても、不倫の恋をしやすい人は二つのパターンがあります。

一つ目は性欲が旺盛でパートナーだけでは満足できず、不倫に走ってしまうケースでどちらかと言えば男性に多いようです。二つ目は仕事で大きなストレスと抱えていたり、夫婦仲が上手くいっていなかったりなどの精神的な癒しを求めて不倫をするケース。

毎日普通に生活していても、日々いろんなストレスを抱え、家庭もそのストレスを癒す場でなくなれば、自分のことを一番に考えてくれて、精神的に支えてくれる新たな異性が現れると、やはりそちらに気が行ってしまうもの。

他の恋愛とは異なり、不倫の恋は辛い現実から少しでも忘れたいと言う現実逃避でもあり、不倫相手とデートをしてベッドを共にすることで、日常の生活の辛いことやストレスを忘れさせてくれます。それゆえに特に医師や教職員、介護関係、接客業などストレスの溜まりやすい職業の人の不倫率が高くなると言われています。

スリルを味わいたい

好きで好きでたまらなくて結婚したはずなのに、何年か経つと昔のような相手のことを考えただけで胸がドキドキするといったことがなくなります。もちろん中には結婚して何十年経ってもパートナーが大好き!と公言する人もいらっしゃいますが、大抵は異性と言うよりは家族になってしまい、ときめきは失われます。そんな時にパートナー以外の異性との恋愛をすることで忘れていたときめきを取り戻そうとするのです。

不倫の恋はお互いに、または片方に家庭があり、必然的に会う時間が限られてきますので、一緒に過ごせる時間がとても大切なものに感じられるもの。そして、周りの人に知られてはいけないことがスリルになりハマっていくことに……。確かに恋愛は障害があるほど燃えますし、お酒やギャンブルにハマるのと似たような感じで危ないものに惹かれる気持ちは誰にでもあると思います。

そして、いつかは別れなければいけないという刹那的な感情が、まるで自分もドラマの主人公になったような気持ちにさせてくれます。特に女性はいくつになっても恋をしていたいと思う傾向にありますので、退屈な日常生活に刺激を求めて不倫をはじめるきっかけになります。

不倫の恋をはじめるきっかけは人によって様々ですが、家に居場所がなかったり、パートナーとの関係に飽きてしまったり、またはストレス発散やスリルや刺激を求めて不倫をするという人もいます。
いずれも、日常生活では得られない心の隙間を不倫の恋で埋めようとしてるといえるでしょう。

ECRII編集部 利根川

ECRII編集部 利根川

大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。

関連記事

関連キーワード