昨今では芸能人の不倫報道の過熱ぶりに代表されるように、世間での不倫に対する関心は高まっているように思われます。しかしながら、実際に不倫をした経験がない人にとっては、「何がきっかけで人は不倫に走るのか」、あるいは「不倫は何をきっかけにバレてしまうのか」といった理由に、見当がつかないかもしれません。
ここでは不倫の始まりから終わりまでの流れの典型的な例に焦点を絞り、解説していきたいと思います。
不倫の出会いから別れまで
不倫相手との出会いの場所
不倫を始めるには当然不倫相手を見つけなければなりません。不倫相手を見つけることは容易ではないようにも思えますが、実際にはそのような出会いは日常のいたるところに潜んでいます。
不倫相手との出会いの場として特に多いのが職場です。特に頻繁に転勤や部署の異動などがある会社では社内での出会いも多く、業務を通して不倫相手と出会ったというケースも少なくありません。
また、昨今では普及が著しい各種SNSを通して不倫相手と出会うというケースも多く見られます。ある程度の匿名性が保証されるSNSでは、「不倫相手募集」などの直接的な文言を使用しても現実での生活には影響がないことがほとんどであるため、配偶者にも知られずに、不倫相手を探すことが可能です。また、SNSを通して長年連絡を取っていなかった同級生や元カレと再会するというケースも多く、そのような出会いが不倫に発展する場合も少なくありません。
インターネットを利用するケースでは、出会い系サイトを通じて不倫相手を探すことも多いようです。出会い系サイト自体はSNSの普及により衰退傾向にありますが、昨今では「パパ活」を希望する女性が集まる出会い系サイトなども存在し、不倫相手との出会いの場としては申し分ないほどよい条件がそろっています。
一方で現実世界における不倫相手との出会いの場としては、「飲み会」、「結婚式」、「同窓会」、「地域交流」などがあげられます。これらはそもそもの目的が不倫相手を見つけるために赴くのではない分、偶然の出会いを装うことができ、相手との距離も詰めやすいというメリットがあります。
不倫に発展するきっかけとは
不倫は特定の時期に発展することが多いという特徴があります。
中でも特に不倫へ発展することが多い時期が、バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマスなど、カップルにとっての重要なイベントがある時期です。これらの時期は男女ともに気持ちが昂っているだけでなく、独り身の人は寂しさが増大するため、多くの人が不倫へ走りやすい状態にあるといえるでしょう。そのため、些細なことがきっかけで不倫関係へと発展してしまう場合も少なくありません。
また、年末年始も不倫を開始する人が多くなる時期です。この時期は仕事が休みになり時間に余裕ができるだけでなく、妻が里帰りをするタイミングで一人になる既婚男性なども多いことがその理由として考えられるでしょう。また、忘年会や新年会を通して親しくなった会社の同僚と不倫関係に発展するというケースも少なくありません。
社会人に限っていえば、ボーナスの支給時期もまた不倫へと発展することが多くなります。この時期は、金銭的にも余裕ができるため、不倫相手と食事をするだけでなく、ラブホテルなどへ行くことも容易になり、不倫関係へ発展するきっかけとなる場合も多いようです。
不倫が本気に発展するケース
不倫相手との関係がより親密になると、もともとは遊び半分で始めた不倫も本気の恋愛に発展してしまうケースがあります。その原因としては、「配偶者との関係の悪化」、「不倫相手に対する愛着の増加」、「不倫相手との体の相性のよさ」、「不倫相手との価値観の一致」などがあげられます。
不倫をしている既婚者は、ほぼ間違いなく不倫相手と配偶者を比較します。その際に、相手との価値観や体の相性を特に重視することはいわば当然の結果であり、それらの点において不倫相手が配偶者よりも勝っていると、不倫が本気の恋愛に発展する場合も多くなるといえるでしょう。
一方で本気の恋愛にまで発展してしまった不倫には、離婚、別居、多額の慰謝料の発生、社会的信用の失墜など、さまざまな大きなリスクが伴うのも忘れてはなりません。そのため、この段階にまで不倫が発展してしまったら、その不倫に他人をも巻き込むだけの価値があるのかということを自問するべきでしょう。
不倫の終わり
不倫の終わりには、現在の配偶者との離婚と不倫相手との再婚というハッピーエンドが待ち構えている可能性も皆無とは言えません。しかしながら、不倫の終わりのほとんどはバッドエンドであることが多いのです。
不倫の終わり方として特に多いのが、家族にバレてしまうことです。このケースでは、別居や離婚、あるいは慰謝料の請求をされるだけでなく、社会的信頼も大きく失墜し、失うものの多さは計り知れません。
また、身内の不幸や自身の病気などをきっかけに家族のありがたみを痛感し、自発的に不倫をやめるというケースも少なくありません。しかしながら、自発的な不倫関係の解消では、不倫相手の逆恨みを買うといったリスクもあり、簡単に関係を解消するのは必ずしも容易とは言えないのです。
一方で不倫相手のほうが心変わりし、突然別れを切り出されることもあります。別れを切り出された当人はがっかりするかもしれませんが、不倫の終わらせ方としては理想的といえるかもしれません。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。