人生は不安定な方が楽しい!夏木マリに見る鮮やかな恋と生き方

2021.4.28
ステージに立つ女性の後ろ姿

2021年4月現在、68歳の夏木マリさん。
彼女は年齢を重ねても若いころのように美しく独自の美学を持っています。
そんな夏木さんは60歳という超晩婚をされた女性です。
そんな夏木さんのデビューから結婚まで、一体どのような人生を歩んできたのかを今回はご紹介したいと思います。

意外!?59歳で初婚

女優、そして歌手や声優として活躍されている夏木マリさんですが、実は女子高生時代は池袋では有名なスケバンだったのをご存知でしょうか?
コーラスで歌っているところをスカウトされて、19歳でデビューするもレコードが売れない時期はキャバレー周りなどもしていたそうです。

そんな夏木マリさんは長年独身でしたが、2006年に結成した「ジビエ・ド・マリ」というバンドで一緒に活動していた斉藤ノヴさんと2007年に交際していると発表して2011年5月26日に入籍。
発表当時夏木マリさんは59歳で、2人の年齢の合計が119歳ということが話題になっています。

斉藤ノヴさんは、音楽プロデューサーとして有名な方です。
またパーカッショ二ストとしても知られており、年齢は夏木マリさんより2歳上で、夏木マリさんは初婚、斉藤ノヴさんは前妻と死別しているので再婚になります。

事実婚にこだわっていた夏木マリさんが結婚に踏み切ったのは、2011年3月に起こった東日本大震災を経験した後に愛するという意味や夫婦間や、家族の絆について深く考えるようになったからといっています。人生について考えての選択だったのです。

タバコを持つ少女

清純派アイドルからの脱皮でブレイク!

清純派女優として知られている夏木マリさんですが、19歳でデビューした当初は本名の「中島淳子」名で活動していました。
高校時代スケバンだった夏木マリさんはデビュー当時、自分が好きだった海外の歌手ジャニス・ジョプリン系の歌を希望したそうです。
しかし事務所は清純派アイドルとしてデビュー曲の「小さな恋」を用意しますが、なかなか売れません。
この当時のことを覚えている方は少ないのではないでしょうか。

2年が過ぎ、夏木マリに改名し再出発をします。
デビュー曲は「絹の靴下」という曲で、清純派とはかけ離れた妖艶さのある振り付け、フィンガー・アクションでの効果もあって大ヒットしますが、低色素性貧血という病気で3ヵ月間入院することになります。
復帰するも仕事は激減してしまい、レビューショー小屋で仕事をしているときに演劇関係者から舞台出演に誘われ、その後ニューヨークに行ったことがきっかけで自分から何かを発信しようと思ったそうです。

清純派アイドルとして売れなくなり、改名して全く違う方向でデビューすることで人気が出るというのは、事務所の考えや間違いで起こった結果です。
華やかな世界で順調な人生を歩んでいたと思っていた人は多いのではないでしょうか。

自然主義、そして不安定な人生こそ楽しい

デビュー当初から苦労を重ねた人生を歩んできた夏木マリさんの言葉に、「人生は不安定な方が楽しい」という名言があります。
そして夏木マリさんは「安定するとブスになる」とも言っています。
安定してしまうと気が緩んでしまうからそういうときの顔が好きではない、不安定で緊張感のあるときの方が、よい表情になると自分の経験から語っています。

そんな夏木マリさんは「自然主義」。
どんな人生にも意味があると思っているそうです。
結婚しない人、離婚した人などそれぞれの人生に意味があって、役割があるから、誇り持って生きていけばいい、そんなことを言っています。
若いころにはいじめにも合い自殺まで考えた経験がありますが、そういうときでも何か意味があるはずと頑張ってきた結果、今の夏木マリさんがあるといえるのではないでしょうか。

不倫については否定的で、ベッキーさんや円楽師匠の不倫騒動に関して「人のものは取っちゃいけない」とバッサリ切り捨てています。
不倫に関しては、お互いだけでなく周囲の人も不幸になってしまうという考えなのかもしれません。

パリのエッフェル塔を背景に抱き合うカップル

フランス婚とは、つまり結婚のこと?

夏木マリさんはご主人の斎藤ノヴさんとの入籍を発表した際に「フランス婚」という言葉を使っています。
「フランス婚とは一体何だろう?」と思う人や、「フランス婚=フランスで結婚」、また夏木マリさんがフランス人だというふうに思ってしまう人がいるようです。
夏木マリさん自身は日本人で、フランス人とのハーフでもありません。
「フランス婚」とは、籍を入れていない状態でも長期間同棲をしている「事実婚」を言うようです。
実際にフランスでは20代の女性の半数以上が事実婚を行っています。

2007年から2011年まで2人は同棲生活を行っていたので、この「フランス婚」という言葉を使っていたのでしょう。
また、夏木マリさんは超熟年婚なので、さすがにお子さんがいません。
そのためお付き合いを始めた当初は、子どもがいないから入籍をせずにいられるフランス婚という形を望んでいたのかもしれません。
入籍という法的なものよりも、お互いの信頼関係や愛情などといった点がしっかりと確認できるから、2011年の東日本大震災が起こるまでは入籍することについて深く考えていなかったのでしょう。

今回は夏木マリさんのデビューから結婚までの歩みをご紹介しました。
何もしらない側から見ると順調に芸能界生活を歩んでいるように見えますが、実際はとても不安定な人生を歩んできているようです。

生活が安定してしまうとブスになる、不安定な人生の方が楽しいと言い切ってしまうところは見習いたいものです。
苦労した人生もバネにして、さまざまなことに挑み続ける夏木マリさんのような素敵な女性を目指したいという人も多いのではないでしょうか。

ECRII編集部 利根川

ECRII編集部 利根川

大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。

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