生涯恋愛体質!?セカンドパートナーを選ぶ理由

2021.4.20
夫婦のゲームのようなコマに近づく別の女性のコマ

結婚はしていても、恋愛していたころのときめきを忘れたくない。
そんな人たちの間で“セカンドパートナー”を持つ人が増えてきているのをご存知でしょうか。
夫や妻以外の“第二のパートナー”で、肉体関係のない、プラトニックな間柄の相手を指します。

手にシワのある人が手をつないでいる

恋愛を楽しむための新しい関係『セカンドパートナー』

恋愛をして、結婚をしたはずのパートナーとも、子どもができ、何年もたつと家族となってしまい、お互い男と女としてのときめきを感じられなくなるものです。
しかし、恋愛のときめきを忘れたくない、という人もいるのです。

そう考える人が、恋愛を楽しむための新しい関係を「セカンドパートナー」と呼びます。
夫や妻以外の第二のパートナーを指し、そこに肉体関係がないのが原則です。
肉体関係がないのなら、ただの異性の友達となにが違うのか、と感じる人もいるかもしれません。
しかし、そこには恋愛感情があるのです。

ただ会って、食事をしたり会話を楽しんだりするだけですが、相手に恋愛感情があるのは確かです。
しかしながら、一線は越えません。
それがセカンドパートナーのルールです。

肉体関係がないので、互いの夫や妻に、お世話になっている人」とか「兄弟のような存在」などという名目で、紹介し合っている場合もあるようです。
お互いの夫や妻と死別することがあったら、その時は一緒になろうと約束している場合もあります。

40代、50代の男女が寄り添っている

セカンドパートナーがアラフォー・アラフィフ世代に受け入れられる理由

セカンドパートナーは、若い世代よりアラフォー、アラフィフ世代に多いようです。
恋愛から遠ざかってしまうことの多い世代にこそ、セカンドパートナーを持つ人が多いのには、それなりの理由があります。

通常、アラフォー、アラフィフの既婚者といえば、恋愛なんて遠い昔の夢の話。
恋愛は卒業したといった強いイメージがあります。
ですが、身体は年をとったものの、精神的には若いままの人も多くいるのです。

心と身体の年齢が釣り合わない世代が、アラフォー、アラフィフ世代なのかもしれません。
もっと若い世代なら、恋愛感情はそのまま身体に反映されるため、迷うことなく肉体関係に突入してしまうことも多いでしょう。
しかし、アラフォー、アラフィフ世代の恋愛感情は、そう簡単にいくものではありません。
これまで生きてきた経験や立場もあり、すぐに性的な関係に直結しないのです。

心は恋愛のときめきを求め続けている世代にこそ、セカンドパートナーほど互いに都合のいい存在はないでしょう。

男女がランニングをしている

プラトニックな恋心だから、肉体関係は一切ナシ!

セカンドパートナーは、あくまでプラトニックな関係です。
決して肉体関係はありません。
だから不倫とはまた異なるということになります。

ですが、もしも夫婦の片方にセカンドパートナーがいて、もう片方は夫や妻に対して、深い愛情を持っているとのであれば、それは裏切りと呼ばないのでしょうか。
不倫とは違うでしょうか。
精神的な繋がりこそ許せないという声も聞こえてきそうです。

ただ、セカンドパートナーの存在のおかげで、ファーストパートナーである配偶者との関係がよくなるというケースもあるようです。
配偶者とではときめきを感じられず、長い間不満に思っていたのが、セカンドパートナーのおかげで、ときめきを取り戻し、充実感が得られるようになった結果、配偶者に対しても優しい気持ちで接することができるようになるのです。

そして、毎日を共に過ごす配偶者では、欠点や嫌な面も見えてしまいますが、たまにしか会わないセカンドパートナーなら、いいところしか見えてきません。
また、自分もいいところしか見せないようにできるので、プラトニックで良好な関係を続けていくことができます。

ずっと、恋愛関係でいるための選択肢のひとつ

いわゆる不倫の関係は、いつか終わりがくる可能性が高いです。
先の見えない不安にさらされながら関係を続けていくことにもなります。
もしも配偶者と離婚して、不倫相手と結婚したとしても、うまくいくとは限りませんし、さらにまた離婚する可能性もあります。

しかし、セカンドパートナーなら、終わりがないとも言えます。
たまに会って食事をし、会話を楽しむだけなので、互いの欠点まではあまり見えてきません。
いい自分だけを見せることができるので、いつまでも恋愛関係を続けられます。

そして万が一、セカンドパートナーを解消するという結果になっても、肉体関係がないぶん、それほど揉めずに、きれいに別れることができます。
また、互いの配偶者に秘密にしていたのがバレたとしても、いくらでも言い訳ができます。
それをきっかけにオープンにして、家族ぐるみの付き合いに発展させられる場合もあるほどです。

セカンドパートナーとは、配偶者以外の好きな人と、ずっと恋愛関係を続けていくために生まれた、選択肢のひとつなのかもしれません。

ECRII編集部 利根川

ECRII編集部 利根川

大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。

関連記事

関連キーワード