どうでもいい人にはしつこく言い寄られるし、いつだって強気でいけるのに、ひとたび自分が好きになってしまうと、相手に振り回されたり、重い女扱いされたりと恋がうまくいかない。そんな相談に来る方って、実はとても多いんです。「本気の恋ほど、うまくいかない」、そう思い込んでいませんか?ネガティブな恋愛癖も、少し意識を変えることで改善できるんです。
不倫の恋のスタートは必ず女性が優位
編集長:まぁいいかな、くらいの男性には上手に振る舞えるのに、大好きな彼とはうまくいかないって、よくありますよね。
水沢:それ、本当は思い込みなんですけどね。特に不倫は、必ずと言っていいほど、交際がスタートするまでは女性が優位なはずなんです。
編集長:確かに、基本的に恋愛のはじまりは、男性がアプローチをしてくれて、女性がそれを受け取るかどうかにかかっている気がする。不倫はどうして、女性優位なんですか?
水沢:不倫って、圧倒的に既婚男性×独身女性という組み合わせが多いんです。この場合、女性はフリーの男性と付き合うことだってできるのに、わざわざ奥さんがいて子供がいて、会うことにすら制約も多い上に結婚も望めないという、いわば悪条件の揃った既婚男性に“付き合ってください”って、自分から飛び込むわけないですよね。たとえ、ちょっといいなぁと思っていても“いや、不倫なんて”と気持ちにセーブをかけたりするわけです。そこで既婚男性が、あの手この手を使って、彼女の気持ちに揺さぶりをかけて、いつしか関係が始まるというのが一般的。つまり、スタート時点では絶対に、男性のほうが気持ちの熱量は多いはずなんです。
編集長:でも、いざ交際が始まってしまうと……。
水沢:女性は特に肉体関係を持ってしまうことで、一気に気持ちが加速しちゃうんですよね。ここで形勢が逆転します。彼に会いたい、いつ会えるんだろう、LINEが来ない……切ないスパイラルが始まるわけです。実はここが分岐点。“不倫はスタートで結末が決まる傾向にある”と、相談者の方にはお伝えしているのですが、この時期にぐっと冷静でいられることが大切なんです。SEXした後も、態度も気持ちも急変させない。
彼のためにキャンセルした予定を取り戻そう
編集長:すぐ「次いつ会える?」なんて聞いちゃうとか。
水沢:絶対ダメです(笑)。例えば、スーパーの試食コーナーでもらったチョコレートが“お、なかなか美味しいな、もっと食べたいかも”と思ったとします。そこで“お値引きしますから!今!さあ今すぐお買い上げください!今2個買ってくださったら1個オマケもします!!”なんて、売り子さんにグイグイ来られると、なんだか美味しかったはずのチョコレートも色褪せて見えるし、もう欲しくない、お腹いっぱいかも、なんて思い始めるわけです。
編集長:それが女性からの「会いたい!次はいつ会えるの?」という前のめりな姿勢とイコールなんですね。
水沢:そうそう。押し売りされたり、叩き売りされているものって買いたいですか?手に入らないもの、買えないものほど、欲しくなりますよね?“ごめんなさい、まだ発売前のチョコレートでお買い上げいただけないんです”とか“数量限定なので、お一人さま一点までです”と言われたほうが欲しくなるのと同じ。会いたい気持ちをぐっと抑えて、彼から次の誘いを待つくらいでちょうどいいんです。
編集長:相手から「この日会える?」と聞かれて、全力でスケジュール調整しちゃうのもNG?
水沢:あえて断る必要はないけれど、予定が入っていたら、まっすぐ断りましょう。とにかく彼に会いたい一心で女友達との先約をキャンセルしたり、彼からのお誘いがあるかもしれないからとスケジュールを常に空けておくようにし始めたらアウト。
彼の気持ちが冷めていると相談に駆け込んできた方に、よくお聞きするのが“今週、彼のためにキャンセルした予定はなんですか?”という質問。そして、彼と会うためにキャンセルした予定、例えばジムや美容院の予約、友達とのゴハン会、それらの予定を今週すべてこなしてみましょうとご提案するんです。これってすごく効果があって、彼と出会う前の時間も充実していたことを思い出すキッカケになりますし、彼との距離を一度フラットにすることにも役立つんです。
距離を置いたくらいで、男性は離れていかない
編集長:“彼のことを、一度忘れてみましょう”みたいな、できることなら皆やってるわ!と思わずツッコミたくなる漠然としたアドバイスより(笑)、ずっと実践的でわかりやすい!
水沢:キャンセルしたスケジュールを一度手帳に書き出したりするのもいいですね。彼以外の予定を意識的にでも楽しめるようになってくれば、おのずとLINEや電話もこまめにし過ぎなくなるはず。ある一定の期間が経つと、女性からの会いたいアピールに多少うんざりしかけていた男性も“あれ?なんだか最近、連絡がないな”と気になり始めるわけです。
編集長:とはいえ、距離を置いたり、連絡の頻度を下げることを不安に感じる方もいそうですが……。
水沢:よく“私から連絡しなくなったら、彼との関係が終わってしまうんじゃないか”と心配される方がいます。彼とつながるための細くなってしまった糸にすがっても、いつかは切れるもの。だったら、一度自分から断ち切って、新しい太い糸をつなぎ直すくらいの気持ちでいたほうがいいんです。
編集長:スタート時の気持ちのパワーバランスが保てなくても、まだ手はある、と。
水沢:一度形勢逆転してしまったら、このくらいはやらないと変化は起きません。そして、いつも相談者の方にお伝えする“大丈夫、彼はそのくらいでは、あなたから離れていきませんよ”という言葉。これは本当です。それくらいで離れてしまうようでは、遅かれ早かれ同じ結果がやってきますから。
不倫でもどんな形でも、本気の恋こそ手に入れるためには、小手先のテクニックより彼と距離を置ける気持ちのタフさを、まずは少しずつ身につけるのが一番だと思っています。
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別れさせ屋 水沢工作員
”別れさせ屋”や浮気調査を中心とした探偵事務所・アクアグローバルサポートのNO.1工作員。心理作戦が得意としながらも、天性の演技派という二面性を持ち、異性・同性にかかわらず、狙ったターゲット(調査や別れさせ工作の対象者)は必ずオトす。現役工作員のため顔出しはNGながら『水沢工作員』として、TVなどメディアへの露出も多数。そんな彼女が語る、男性とのかけひきや恋愛における復縁などのテクニックは必読。「別れさせ屋」→https://www.voiceofdance.com 「復縁アクア」→https://www.zctp.com/