不倫といった道ならぬ恋をしている人は、男性からただセックスパートナーとして求められているだけではないかと、不安になっている人もいるのではないでしょうか。
女性と男性では身体も考え方も違っています。「男性が何を考えているのかわからない」、「身体に飽きたら終わりなのか」というような不安を抱えている人もいることでしょう。男性がセックスに対してどのような考え方をもっているのか年代別にご紹介しますので、その不安を解決する糸口としてみてください。
愛情?それとも欲求?バリエ豊富な20代
20代の男性がセックスをする目的として、「愛情を表現するため」を選んでいる割合が56.1%であるという調査結果があります。他にも「性的な快楽のため」が61.5%、「ふれあいのため」としているのが38.5%と他の項目に比べて高いです。
「子どもが欲しいから」という回答は13.9%にとどまり、「義務だから」という回答に至っては1.0%にとどまります。このことから、20代の男性だと相手とより親密になるための手段としてセックスをしていることがわかります。子作りや義務でセックスをしているわけではないのです。
そのことは悪戯の傾向からもうかがうことができます。20代の男性は口唇へキスをするという回答が82.4%に上ります。性器へのキスや愛撫は52.5%、乳房へのキスや愛撫が71.5%であり、口唇へのキスが一番高いことになります。
セックスの回数で見れば、他の年代に比べて20代は最も高く1カ月に平均4.4回という調査結果が出ています。こればかりは年齢や体力的な面も左右していますので、一概に回数が多いからと言って、愛あるセックスができているとは限りません。ただ、セックスをする目的から見ても、若いからといって性欲だけでセックスに走るとは考えないほうがいいでしょう。
義務からのSEXにはうんざりの30代
30代だと男性も結婚している人が増えるためか、「子どもが欲しいから」という割合が21.1%に上がります。義務だからというのも、若干ではありますが1.2%に上がります。もし30代で不倫をしている男性であれば、子どもを作るため、義務からのセックスから解放されたいのかもしれません。
また、働き盛りのためかストレスを解消するためという回答が10.7%になり、他の年代よりも高めです。しかし、同時に「ふれあいのため」と回答している男性が42.6%と各年代の中で最も高く、「愛情を表現するため」と答えている男性も57.1%に上ります。義務や子作りのためのセックスが増えはしますが、セックスに愛を求めていることに変わりはないということでしょう。
性欲に突き動かされるかのように思われがちな男性ですが、その実セックスにロマンを求める面もあるようです。もちろん。性的な快楽のためというのも69.3%と20代よりも高いという結果が出ているので、欲に左右される面はあります。
悪戯の方法もだんだん口唇へのキスから乳房、性器へのキスや愛撫が増えてきているので、セックスそのものを楽しむ余裕も出てくるようです。回数は1カ月に3回と20代より減ってきますので、20代よりも相手とより中身の濃いセックスをする人もいるのでしょう。
安らぎと癒しを求める40代
40代になってくると、1カ月にセックスをする回数は1.9回になります。この年代になると不倫をする男性もいますが、浮気相手とセックスする回数が、パートナーである妻との回数よりも多いという統計も出ています。既婚者のセックスレスも55.2%という高い結果が出ており、実は不倫のほうがセックスを相手に求めていることが多いということがわかります。
純粋にセックスだけを楽しみたい男性もいるかもしれませんが、セックスをする目的としては「愛情を表現するため」という回答が62.5%と、20代や30代よりも高くなっています。また、「安らぐから」という回答も12.8%と他の年代より高くなります。
ちょうど管理職に昇格する年代で、家庭でも父親として頑張らなければならない人も多いのが40代です。この年代で不倫をする男性は、家庭や職場以外で心を開放できる場所を求めているのかもしれません。
「ストレスを解消するため」にセックスをするという回答が7.1%と少ないのは、女性をただのセックス道具として見る男性が少ないことの表れとも言えるでしょう。一緒にいるだけで心安らぐ女性を求めているのです。
ふれあい重視の50代以降
50代以降はセックスする回数が月に1.6回、60代だと1.2回であり、40代とあまり変わらない傾向が見られます。セックスする目的としては「愛情を表現するため」という男性が60%越えを維持していて、「ふれあいのため」という男性も39%以上と高止まりしています。
そしてここで初めて、「子どもが欲しいから」という男性が24%、60代で29.7%と高くなってきます。女性だと子どもの産む最適な年齢は30代で終わりますが、男性はそうとは考えていないためでしょうか。もしかしたら、不倫相手に自分の子どもを産んでほしいと考えている男性もいるかもしれません。
「性的な快楽のため」という男性は、50代以降でも70%前後と多くいます。セックスに快楽を求めるのはどの年代でも変わらず、20代よりも高いという結果です。
よく行う悪戯は、乳房へのキスや愛撫が80%以上と、各年代の中で最も高くなっています。性器へのキスや愛撫も60%と高いままです。逆に口唇へのキスは減少傾向にあります。
だからといって愛情がないというわけではありません。セックスをする目的に愛情やふれあいを目的とする男性も多いことから、若いときよりも女性へ性的サービスをする余裕が出てきたことも関係しているでしょう。
不倫相手には妻とはできないセックスを求めているだけと考えているのであれば、そうとは限らないと思ったほうがいいでしょう。
たとえ不倫でも、家庭や仕事では得られない安らぎや愛情を求めている男性はいます。それがセックスという形であるだけで、愛がないわけではありません。義務で行う夫婦間セックスよりも、よほど愛あるセックスができている可能性もあるので、自信をもってセックスを堪能してみてくださいね。
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ECRII編集部 利根川
大学では心理学を専攻、卒業後、某出版社勤務を経て現職。趣味は人間観察。一見、色香豊かな女っぽい容姿にも関わらず、男性・女性に偏らないフラットな物事の見方や男女問題にまつわる過去の取材、手掛けた記事といった膨大なデータから導き出す的確なアドバイスに、男女を問わず周囲からの恋愛相談が耐えない。将来の夢は『猫たちと平穏に暮らす石田ゆり子』になること。