婚外結婚でも幸せ!新しいカタチの恋愛と生き方とは

2021.4.14
同じ部屋で思い思いに暮らす男女

ライフスタイルが多様化している近年、恋愛や結婚などに対する考え方も非常に多様化してきました。
そんななか、結婚というカタチだけにこだわらず、パートナーに精神的な結びつきを求める生き方が注目されているので、そのいくつかご紹介します。

欧米では当たり前!婚外結婚でも家族同然

昔は、カップルは結婚してから共同生活をスタートするというのが普通の流れでした。
しかし最近では、結婚前のカップルが同棲生活をするというパターンはとても増えてきているようです。

愛し合うカップル同士であれば、少しでも長い時間一緒に過ごしたいと思うのは一般的なこと。
さらに、結婚を意識し始めたカップルであれば、一緒に住んでみて相手のことをもっとよく知ってみたいと思うのではないでしょうか?

普段デートしている時だけでは、見えてこなかった私生活の部分を、良くも悪くもお互いに知った上で、きちんと結婚手続きをしたいと思うのでしょう。

日本では、結婚前のカップルが同棲をすることに対して、反対する親御さんはとても多いです。
しかし、欧米では同棲生活を経験し、双方の家族や友人と仲良くなった上での結婚が望まれるケースも存在します。

結婚という手続きにこだわるのではなく、まずは男女2人がお互いに分かり合うことが大切です。
そして、相手の家族や周囲の人達ともうまくやっていけると実感できたら、手続きをすればいいのです。
こうしたステップを踏めば、結婚後に相手の私生活に愕然とさせられたり、相手の家族とうまくいかないと悩んだりすることが、少しでも減るのではないでしょうか。

事実婚?フランス婚?イメージと現実の違い

事実婚とは、婚姻届を提出してはいないが、双方に夫婦としての認識があり、事実上の夫婦関係を築いていることです。
一般的には、内縁関係とも言われています。

「内縁」と聞くと、籍を入れることのできない何らかしらの事情があるという悪いイメージをとられてしまうのが多いようです。
そのため、最近では「事実婚」という表現がよく使われるようになってきています。

事実婚というと、フランスを連想される方は多いのではないでしょうか。
実際にフランスでは、パックスという事実婚を希望するカップルがとても増えています。
結婚ほど手続きが難しくなく、簡単に言うと共同生活を送るための契約です。
しかし、結婚したのと同等の社会保障や税金の優遇措置などが受けられるため、とても注目されています。
契約を解除する際も、一方からの手続きのみででき、結婚とは全く異なります。

この制度の背景には、少子化問題や離婚率の増加がありました。
結婚するまでのお試し期間を設けられるので、その間にパートナーが結婚相手に本当にふさわしいか、お互いしっかりと見極めることができますよね。

日本でも、離婚数が年々増加したり、少子化歯止めがかからなかったりと社会問題となっています。
事実婚を肯定的に捉え、このような制度を取り入れれば、離婚率の低下や少子化問題に良い影響が出てくるかもしれません。

夕焼けの街が見える部屋の女

結婚への意識もそれぞれ。人生プランは十人十色

カップルが10組いれば、10通りの恋愛のカタチがあるように、結婚もそれぞれです。
何が良くて何が悪いと決めることはできません。ライフスタイルの多様化に伴って、結婚のカタチというのも年々多様化してきています。
いくつかご紹介します。

【一般婚】
結婚の大半を占めている一般婚は、男女が出会い、お付き合いを重ねた上で結婚の手続きをし、共同生活をスタートさせるというものです。
幸せいっぱいの生活が継続しているご家庭が多くあるなか、結婚後数年で離婚や別居となる家庭も増えています。
結婚前に同棲経験がないと、結婚後にお互いのプライベートな部分や価値観などを知ることになるので、ギャップを感じてしまうケースもあるようです。

【通い婚】
入籍はしていても、お互いの都合の合う時だけ、共同生活をするという結婚です。
結婚しても自由を望み、束縛を避けたい夫婦には最適です。
入籍はしているので、法律上は夫婦でありながら、それぞれのプライベートを優先させることができます。
離れている時間が長いので、強い信頼関係が求められます。

【週末婚】
週末や祝日など決められた日のみ、夫婦として共同生活を送るという結婚です。
仕事のある平日などは、自分のペースで動けるなど自由さがあり、週末は恋人同士のような気分で夫婦として会えるなどのメリットがあります。
こちらも、強い絆が必要となります。

【事実婚】
カップルが、お互いをパートナーと認めつつも、婚姻届は出さずに共同生活をすることです。
日本では、まだ社会的には理解が低いですが、欧米食などでは事実婚を望むカップルというのはとても多いそうです。

気球が飛んでいるのが見える部屋の男

愛と家族にまつわる、新しいカタチ

かつて、結婚というと、家と家との結びつきを意味するものでした。
そのため、女性は相手男性の嫁という立場になり、旦那さんの家のルールに従ったり、学んだりしないといけなくなります。
場合によっては、同居の可能性も出てきます。
義両親との仲の良し悪しが、その後の結婚生活に影響を与えることも少なくありません。

さらに、結婚すると、今までの戸籍から抜けなくてはいかなかったり、相手の名字に改姓しないといけなかったり、もしも離婚した場合は戸籍に×がついたりなど、多くの変化を求められます。

それ以外に、女性の社会進出が進み、キャリアウーマンが増えると晩婚化が進みました。
これに伴い、少子化も社会問題となっています。
結婚や出産を望んではいても、キャリアを守るために、結婚をしない女性も増えてきました。
とは言っても、愛するパートナーが居る生活は、私生活にも仕事にも良い影響を及ぼします。
かつての家と家の結びつきのための結婚ではなく、新しいカタチとして事実婚をするカップルが増えているのです。

結婚というカタチに囚われることなく、精神的な心の拠り所や結びつきを求める人が増えてきているのでしょう。
欧米諸国では、すでに取り入れられている事実婚など、さまざまな婚姻の形が日本でも注目されるようになりつつあります。
残念ながら法律的に制度がまだ整っていないため、社会保障や税金面などまだまだ問題点は残るものの、少子化対策や未婚率増加などの対策として、今後さらにこうした選択肢が認められていくことを期待せずにはいられません。

ECRII編集部 高橋

ECRII編集部 高橋

25歳年上のバツイチ子持ち彼氏、単身赴任の上司との不倫同棲、など大きな声で言えない恋愛を乗り越え、同窓会で再会した同級生と昨年結婚。愛する夫とともに愛犬を愛でる日々を送る。自身の経験から、様々な形の恋愛に悩める人々に寄り添い応援したい、という思いを抱え、ECRIIを立ち上げる。

関連記事

関連キーワード